春、風が吹いたら

今日は春に影響を与えやすい”邪気”について。


”気”の中でも外部からの、不調をもたらしやすい、いわば悪い”気”を

”邪気”とか”病邪”と言ったりします。


例えば、冬に影響しやすい病邪は”寒邪”と言って、寒さによるもの。

秋に影響しやすい病邪は”燥邪”と言って、乾燥からくるもの…という感じです。


春に現れやすい病邪に、”風邪”(ふうじゃ)があります。

(風邪と書くと「カゼ」と読んでしまいますが、中医学で風邪は「ふうじゃ」。

いわゆるカゼのことは、「感冒」と言います。)


”風邪”(ふうじゃ)は風のように、とにかく動きが多く、よく変化します。


こっちがよくなったと思えば今度はこっちの調子が悪い…

痛みを感じる部分がどんどん移動していく…というような感じ。


また、風邪(ふうじゃ)は”舞い上がる”のも特徴で、

気を上げすぎるために

イライラ、怒りっぽくなりやすい、精神的に不安定になる…などの不調も出やすくなります。


「百病の長」と呼ばれるのも風邪(ふうじゃ)の特徴で、

これはどういうことかというと、

他の邪をひきつけてくる=さまざまな不調を引き起こしやすい

ということ。


合わせて、風邪(ふうじゃ)は「陽位を犯す」と言われ、

これはからだの表面や上半身に不調がでやすいことを表します。


この影響で、めまいやふらつき、頭痛、目の不調などが現れやすいと言われます。


変化が多く、不調の部位が定まらず、さらに他の不調も引き起こしやすい。


それが風邪(ふうじゃ)の特徴です。


春って、よく風が吹きますよね。

春一番とか春の嵐とか。


気温も安定してきて過ごしやすい春ですが、

いきなり風が吹いてびっくりすることがあります。


暖かいと思って少し薄着をしてみたら、

意外に風が吹いていて肌寒かったり、

いきなり風で砂埃が舞い上がったり。


そんな、自然界での出来事が、

私たちのからだにも、風邪(ふうじゃ)という形で影響をしている、と考えると

イメージしやすいかもしれません。


風邪(ふうじゃ)の影響は年中あるのですが、春先は特にその影響が出やすいのです。


このことを知ってから私は、

春の風を感じるたびに身が引き締まる思いです。


春に出やすい不調って、

精神的なしんどさとか、めまいとか頭痛とか

それらが代わる代わるやってくるような感じ。


なかなか厄介です。


だからこそ、調子を整える、ということをしっかりとやらないと、

辛い春を過ごすことになってしまいます。


そしてこの、春の過ごし方はその後の季節にも影響してきて、

春先の養生ができていないと梅雨の湿気に悩まされたり、夏バテしたり・・・と

それこそ後々まで、不調を招いてしまう。


春に「風」を感じたら、

それはアクセルを緩めるサインでもあるのかもしれません。



ちょっと調子が悪いなと感じたら、

しっかり休養をとる、食事を考えてみる、リラッする・・・



春、風が吹いたら

今一度、自分のからだに耳を傾けたいときです。




-----今日のまとめ-----

●春は「風邪(ふうじゃ)」の影響を受けやすい。

●風邪(ふうじゃ)の特徴は変化が多くて活発で他の不調も招きやすいこと。

●風邪(ふうじゃ)の影響を受けないようにするためにも、しっかり休みながら調子を整える。






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