ごきげん美人さん深読みレッスン vol.4

今日は「ごきげん美人さん」をちょっぴり深読みしていきたいと思います。

(もちろん、お手元に本がない方も、よければ読み進めてみてくださいね)


p94〜 「春は気持ちの乱れに注意する」

春の薬膳と養生でもお話してきたとおり、春と「肝」は密接に関係します。

春先にイライラしたり気分が落ち込んだりと、感情の浮き沈みが出てしまうのは

季節柄、自然なことだとも言えます。

これは感情のコントロールを担当する「肝」に影響が出やすい季節だと考えるからです。


そして「肝」とストレスもまた密接に関係します。

「肝」ってストレスに弱いのですね。

「肝」「感情」「ストレス」「気滞(=気の巡りが悪い状態)」・・・

これらは春の薬膳と養生を考える時の大事なキーワードになります。


さて、今日はこれを逆説的に考えてみましょう。

カウンセリングやセミナー等でお話を伺っていると、

「毎年、春ごろが一番しんどいんです」とか

「春になると調子が悪いんです」と言われることがあります。

この「毎年、春に・・・」というフレーズが出てきたとき、

出ている不調が、感情の乱れやイライラでなくても「肝」の不調を疑ってみることがあります。

例えば、

「毎年春になると胃腸の調子が悪い」

「毎年春になると過食傾向が出る」

「毎年春になると不眠になりやすい」

・・・

出ている不調がさまざまでも、「毎年、春に・・・」というフレーズが出てくると、

もしかして「肝」の流れがうまくいってないのかな、と考えるんです。


これは実際に漢方治療でも、

「毎年春に調子が悪くなる」という言葉をヒントにして、

「肝」の調子を整える漢方も一緒に処方されるケースを見ます。

「毎年、春に・・・」で「肝」に対応する治療をプラスする。

私が見てきた中で、特に中医学に詳しい漢方医の先生は

そういうことを自然とされていました。


もちろんそれ以外の要因にも目を通し、総合的に判断していくのですが、

「肝」と「春」って、それだけつながりが深いのです。


ということで私も、カウンセリングやセッションで「毎年春に・・」と言われたら、

「肝」の状態がうまくいっているかを気にします。


ところがです。

案外、自分のストレスの状態に気づいていない場合もあるんですね。

例えば

「毎年春に、不調になるんです」とご相談を受けたとき、

「イライラしたり、ストレスを感じたりしますか?」って尋ねます。

そうすると、「イライラもストレスもない」と言われたりするんですね。

でも、なんかにおうんです。「毎年春に・・・」っていう言葉の裏にある

「肝」の不調が・・・笑


それで、「今、ストレスだと自覚していない部分で、もしかしたらこれがストレスになってるのかなって

普段の生活を疑ってみてください」って言ってみる。

そうすると、

「…そういえば、、、」

ぽろりぽろりと出てきて、実はすごくストレスを感じていたことに気づく。


そういうことってあるんです。

ストレスに気づく事ができないでいると、

例えば一旦は不調がよくなっても、また同じことを繰り返してしまったりします。

なので、「自分の中のストレスに反応できる」というのは

根本から改善していくためには大事なことだったりするんですね。


気づけたら、じゃあ「何か変えられることはないか」と発想の転換ができるからです。


認識できていないストレスの怖さは、それが知らない間に雪だるまみたいになって、

表面上に出てきた時にはもう、大きな問題になっている、というようなこと。


自分の中にたくさんストレスの種があるっていうのは、あんまりいい気持ちではないかもしれません。

でも、一旦それに気づくことができたら、今度はそれに対応する方法を考えられる。


「毎年春に・・・」というフレーズから、

自分が気付いていなかったサインを認識できることがある。


自分の体のこと、自分自身のことを知れるってチャンスなんです。


それは、もっとごきげんになれるチャンス^^


そういうチャンスを、中医学が教えてくれる。


改めて、中医学や薬膳の知恵が、

自分の体の声を聴くきっかけになっていくといいなって思います。


こころとからだと季節はひとつ。

なにかヒントになることがあれば嬉しいです。


今日の深読みレッスンはここまで。

お付き合いいただいたみなさま、ありがとうございました。




■著書『ごきげん美人さん−こまさんと始める薬膳レッスン』


■4月開講の薬膳講座は現在キャンセル待ちとなっています。


■メールレターにて、季節の薬膳と養生レッスンをお届けしています。

■お知らせや講座のご案内などはLINE@でもお送りしています。

こまさんちの薬膳教室

こころとからだと、 季節はひとつ。 こまさんちの 読むだけでわかる薬膳レッスン