夏は別れの季節?
中医学では、
五臓(肝・心・脾・肺・腎)と季節をリンクさせて考えます。
(西洋医学でいう、いわゆる肝臓や心臓、とは少し違う捉え方をします。)
例えば
春に関連する五臓は”肝”(かん)
梅雨時期は”脾” (ひ)でした。
さて
夏に関わりが深い部分はどこだと思いますか?
答えは”心”(しん)。
”心”は血液のポンプの役割もしますし、
”精神活動に関わる”とも言われています。
この”心”がダメージを受けてしまうと、精神がかき乱れてしまうことがあります。
夏はその影響を受けて、不眠傾向が出たり、精神が不安定になったりしやすい時期とも言えます。
私自身はあまり影響を受けないのですが、
先日友人が、
”どうも夏になると、気持ちが安定しない。”
”最近ちょっと不眠っぽい”・・・
と言っていて、
これは”心”に影響が出ているなぁと感じました。
興味深いことに、その友人は、
夏頃に恋人との別れを経験することが多いそう。
なんとなく気持ちがざわざわしたり、落ち着かない、安定しない、変化が欲しい・・・という感じが
夏に出やすいのかもしれません。
そんなときにはぜひ、”養心・安神”といって、
気持ちを落ち着けてくれる食材を取り入れてみてくださいね。
♦精神を落ち着けるもの(養心安神)
小麦、ココナッツ、ひじき、ゆりね、豚の心臓、紅茶、なつめ・・・など
小麦に関しては、菓子パンなどの砂糖たっぷりのものではなく、
素朴で小麦の味がしっかり感じられるものがいいと思います。
お紅茶でほっと一息、というのもいいですね。
それから、
「夏は気持ちがかき乱れやすいんだな」と知っておくと、
一歩ひいて、落ち着いて行動できるかもしれません。
あぁ、季節の影響を受けてるんだな、と。
(気候自体は安定しているので、逆に気持ちが安定する人もいます。
あくまで、人それぞれですね。)
しっかり体を動かして、どっぷり疲れてぐっすり眠る!というのもひとつ。
暑いので熱中症に気をつけて、からだの熱を取ってくれるものも取り入れながら
バテないように活動しましょうね。
冷たいものの飲み過ぎも、夏バテをおこしやすいので注意です。
こころとからだと季節はひとつ。
楽しく健やかに過ごせるといいですね。
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