寒くなってきたときの養生

11月に入ってまもなく暦は「立冬」。


そう、冬のはじまりです。

そろそろ食事や暮らし方も、「冬」という季節を意識していきたいときです。


冬は「収蔵」とか「閉蔵」の季節だと言われます。

これは、簡単に言うと「ものをしまいこむ」季節だということ。


例えば動物が冬眠に入るように。


草木が葉を落とし、土の中で春に咲かせるための養分を蓄えるように。


「開く」か「「閉じる」かでいうと、

「閉じる」季節なんですね。


夏には汗を出すためにしっかり開いていた毛穴も、

冬には閉じて、寒さがからだに入らないようにします。


冬の養生については「蔵を養う」ことが大事だとされていて、

これは、からだの中の大事なエネルギーとか、そういう必要なものを

しっかり内側に保つこと(=「封蔵」:漢字を見るだけでもなんとなくイメージがわきますよね!)

こういったことを意識していきます。


だから、寒い季節は「ほどほど」に、「ゆったり」と、無理をしないように過ごすことこそが大事な養生なんです。


これができないと必要以上に「老化」を進めることになってしまいます。

がんばらない養生です。


中には、かなり意識しないと「頑張らない」ことができない方もいます。

現代ではこの「頑張らない」ということの方が案外難しいのかもしれません。


自分にとって、うまく「力を抜く」ということができれば、

上手に冬を過ごして、楽しくのびのびとした春を迎えることができるはず。



寒くなってきました。

ぼちぼちいきましょうね。







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