潤いアップのホワイトレシピ
今日のテーマは秋の薬膳。
季節が巡り、自然界でも様子は様変わりしていきますが、私たちのからだもその影響を受けていきます。
夏の間に太陽の光をたっぷり浴びて成長した植物たちも
秋になると熟して実をつけてまさに収穫の秋。実りの秋。
青々とした葉っぱも次第に紅葉していきます。
そしてその葉っぱたちも乾燥し、やがて落ち葉となる。
その落ち葉が土の養分となって、また次の春に新しい芽を出していくのですが・・・
私たちのからだにおいては、「カラカラに枯れないよう、注意が必要」ということ。
自然界がどんどん”乾燥”していく影響を、やわらげてあげないといけません。
なぜなら、からだの中に乾燥が起こってしまうと、
例えば呼吸器系のトラブルが増えたり、皮膚や腸にも影響が及んでしまうから。
空気が乾燥したことで、
から咳が出たりのどが痛くなったり…ということ経験をされる方は多いかもしれません。
これはしっかりと乾燥の影響を受けている証拠。
皮膚の乾燥は美肌の大敵ですし、腸が乾燥するとお通じが悪くなってしまいます。
こうやって、乾燥の影響は全身に現れてくるのですね。
秋の薬膳のポイントは、乾燥が招くトラブルを防ぐこと。
乾燥を”潤す”食材を取り入れていくことがポイントです^^
滋陰・生津・潤肺などの効果を持つ、潤いを与えてくれる食材
レンコン、山芋、長芋、キクラゲ、エリンギ、卵、アーモンド、銀杏、落花生、
黒ごま・白ごま、豆腐、豆乳、はちみつ、かりん、柿、梨、りんご、イチジク
・・・など
秋に関係のある色は「白」だと言われているのですが(五行の考え方ですね)
レンコン、山芋や長芋、白キクラゲ、エリンギ、梨、豆腐や豆乳など、
やはり白い食材が多いんですよね。
例外もあるのですが、覚えるときのヒントにしてみてくださいね。
この季節はとにかくのどがイガイガしたり痛みが出たりしやすいです。
のどにオススメなのは梨や蜂蜜。
梨は痰の多い咳やのどの痛みに効くと言われます。
ただしからだを冷やすので過食は控えること。
同じくのどを潤してくれる蜂蜜と一緒に煮詰めてみてもいいかもしれません。
咳と言えば、大根を蜂蜜に漬けておく、「はちみつだいこん」も有名な民間療法のひとつ。
角切りにした大根をひたひたになるくらいの蜂蜜で漬けて2〜3時間おき、
上澄みをそのまま飲むか、お湯で割っていただきます。
梨と柿をミキサーでジュースにするのも潤いアップにはもってこいですが、
どちらもからだを冷やすので、しょうがの絞り汁をプラスしたり^^
これは、からだは元気で、咽喉の症状だけが辛い人向けですかね。
すりおろしたレンコンをお味噌汁に入れたり、長芋をすりおろして出汁で割ったり、
”ホワイト”レシピが活躍してくれそうです^^
からだが乾燥すると、風邪などのウイルスに弱い状態になってしまいます。
潤す食材を使いつつ、きのこ類などで免疫力を高めて過ごしていきましょう。
もちろん睡眠不足にならないように、早寝早起きのリズムも心がけて。
寒かった日はしっかり湯船に浸かって、1日の疲れを癒してくださいね。
■著書を出版しました。
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