冬の養生の大原則
冬と言えば1年の中で一番気温が低く、草木は枯れ落ち、動物たちは冬眠に入る「収蔵」の季節だと書きました。
収蔵とは?こちらに書いています。
中医学では「寒さ」がひきおこす不調の病因を「寒邪」(かんじゃ)という言葉で表します。
寒いところ、寒い季節にはこの「寒邪」の影響を受けやすいのです。
「寒邪」が影響してくると、冷え性はもちろん尿量が増えたりとか、膝や腰の痛みが出やすくなります。
これは「寒」によって、気血がうまく巡らずに滞りやすくなってしまうことと、
からだの経絡(けいらく:気血の通り道)や筋などが収縮して発汗が少なくなり、
これによって腰痛や関節痛などの痛みや、筋肉がこわばったりこむら返りを起こしてしまうのです。
このことから、冬の養生の原則は「寒さからからだを守ること」
当たり前のことのようにも思いますが今一度、意識したいところです。
しっかり防寒につとめ、からだを温めるようにしていきます。
特に、気をつけたいのが下半身の冷え。
「寒邪」は下に下がって悪さをしやすいので注意です。
腹巻、レギンスやレッグウォーマー、暖かい靴下など、身に付けるものも工夫していきましょう。
食材としては、
補陽(からだを温める力をもつ”陽気”を補うこと)できる食材、
例えばねぎ、にら、エビ、マグロ、らっきょうなどを取り入れていきたい季節。
もちろんからだを温めてくれる食材は、寒さからからだを守るための味方です。
スープや鍋料理など、からだを温めてくれる献立を心がけて、
旬のお野菜でもなるべく火を通していただくようにしたいですね^^
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