【保存版】からだを温める食材たち


薬膳では、食材は五性(五気ともいいます)を持つ、と考えます。

さて、

これから寒くなってくると、からだは冷える方向に傾きやすいので、

温熱性(からだを温める)食材を上手に使えるといいですね^^


からだを温める食材たちをもう少し見ていきましょう。


お野菜だと、あさつき、かぶら、パクチー、ししとう、紫蘇、しょうが、

高菜、たまねぎ、菜の花、にら、ねぎ、ぱせり、マッシュルーム、よもぎ、

らっきょう…などが温性だと言われています。


お米に関しては、普通の粳米は平性ですが、もち米は温性。


白い砂糖はからだを冷やしますが、黒砂糖はからだを温めてくれます。


お魚だと、あじ、あんこう、いわし、かたくちいわし、鮭、さば、にしん、ふぐ、ぶり、ます…などが温性だと言われています。


お肉は、鶏肉と羊肉は温性。(場合によっては牛・豚も温めると考えるようですが)


調味料だと胡椒や山椒、お酢、味噌などはからだを温めると言われます。


これらは長い歴史の中で、経験によって集約されたものなので、

くっきりはっきり区別できるものでもないのですが、

(書籍によっては少しずつ違うところもあります)

ある程度頭に入れておくと、献立を立てるときに役立つかもしれません。


寒くなる季節は、

お砂糖は黒砂糖を使ってみようかな、とか

もち米を使ったおこわを選んでみようかな、とか。


お肉に関しては、牛・豚・鶏の中なら鶏が温め食材だと私は習いました。

なので、冬場はいつもより鶏料理が増えるわが家です^^


冷え性さんは、こういった食材を組み合わせて献立を立てたり、

食べるものを選べるといいと思います。

もちろん、火を通すなどして、温かくいただくのもポイント。



冷えたら温める、熱があるなら冷やす。

これは薬膳の基本方針のひとつです。

個々のからだに合わせてバランスを取る、ということが大事。


ちなみに

からだを温めることばかりを意識すると、

人によっては「熱」に偏ってしまう可能性もあります。


例えば、口臭や体臭がきつくなったり、

尿の色が濃くなってトイレの回数が減ったり、

喉が乾く、冷たいものが欲しくなる、吹きでものができる…というような症状が目立つ場合は

「熱」に傾いてる可能性があるので、

そういったときはクールダウンすることも必要です。



(今回の食材については

『現代の食卓に生かす「食物性味表」』日本中医食養学会編著 を参考にまとめました。)








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