夏の暑さと夏の冷え
夏らしい暑さとなってきました。
夏は中医学でいうと、1年で最も”陽”が極まるとき。
太陽の光を浴びて、植物もどんどん成長しますし、人間も一番元気なときと言えます。
とにかく暑いので、からだから汗をどんどん出して発散し、からだの温度を調整します。
1年で一番、汗をかくべきとき、でもあります。
夏のからだって、汗を出しやすくするために、
冬に比べると毛穴が開いているんですね。
(冬は外の寒さがからだに入ってこないように、きゅっと閉めてるんです。)
ところが最近では、空調が効きすぎて冷えている部屋も多い。
からだとしては、汗を出そうとして開いているので、
逆に言うとこの冷気も入りやすい状態。
下手すると、冬の冷えよりも夏の冷えの方が、からだにはダメージを与えてしまうかもしれません。
その上、つい冷たい飲み物をぐびぐび飲んでしまう季節。
夏は本来、暑さによる不調が起こりやすいのですが、
現代では案外、”冷え”を訴える方も少なくないです。
夏には夏野菜(夏野菜はからだの熱を取ってくれる食材が多い)をたっぷりといただきたいところですが、
まずは自分のからだに問いかけて、
冷えていそうなら、
生姜や紫蘇、にんにくやニラ、ねぎなどのからだを温める食材を上手に取り入れたいですね。
もちろん、冷たいものの摂り過ぎにも注意。
梅雨が明けても、日本の夏は最後まで”湿”を伴います。
冷たいものを控えて”脾”をいたわりながら、
夏野菜でからだの熱をとりながら、
冷えているときは少し温めることも意識しながら過ごせると、
きっとからだは軽いはず。
こころにもからだにも、
楽しい夏にしましょうね!
著書を出版しました。
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