秋に摂りたい”味”
秋は五臓の中の『肺』を痛めやすいと言われています。
この『肺』に入りやすい味が「辛味」です。
辛味の食材は気血の巡りをよくして、「発汗」させる力を持ちます。
どうしても風邪などをひきやすい季節なので、
こういった「辛味」でからだの表面の邪気を発散させると良い、とされています。
辛味の食材:ネギ、生姜、紫蘇、ニンニク、唐辛子・・など
加えて、「解表」(げひょう)と言って、
からだ表面の邪気を追い払ってくれる力を合わせもつ食材は特に活躍してくれます。
ネギや生姜、紫蘇、香菜、わさびなどです。
ただし、辛味のものを摂り過ぎて、
発汗作用が効きすぎたことで汗がたくさん出ると、
これは乾燥を悪化させてしまいます。
秋には乾燥しやすいです。
乾燥するということは、からだの潤いが減っている証拠。
汗によって、さらにその潤い分を外に出してしまうことになるので、
秋に汗をたくさんかくのは控えたいところです。
ということで、辛味に関しては「適度な辛味」がポイントです。
また、『酸甘化陰』という言葉あるのですが、
これは、
「酸味と甘味は陰を生む」ということを表します。
この場合の「陰」っていうのは、
すなわち「陰液」=からだを潤すもの。
酸味と甘味で潤いをチャージできるということです。
秋には、この酸味と甘味を併せ持つ食材が旬を迎えるのですよね。
例えば
梨、かぼす、すだち、ゆず・・など。
まさに秋らしい食材の数々。
”自然界からの贈り物”という感じですね^^
体調を整えて、秋のレジャーをたくさん楽しめますように。
著書を出版しました。
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